ここでは記事「法の支配」で述べた君主主義の法を書きます。
・君主主義の法は人間を支配者と被支配者の二種類に分けます。
・支配者は普通の人間が侵してはならない神に準じる特別な存在。
・支配者の地位は神との契約に依った神聖な地位であるとする。
・支配者の地位の継承は支配者が決めた王族に受け継がれる。
・被支配者は支配者以外の全ての人間です。
・王族と云えども支配者を支える僕(しもべ)です。
・被支配者は支配者の寵愛を受けて高い地位を約束される。
ざっと上に述べたような内容でほぼ合っているでしょう。
君主制は牧場に例えれば分りやすい。
・牧場主は支配者
・牧場主の家族は王族
・牧童はお気に入りの高官
・牧羊犬は民衆
・羊は奴隷
・羊(奴隷)は羊毛(作物)を生産し、食い物にされる
・牧羊犬(民衆)は羊(奴隷)を鞭打ち、生産性をあげる
・牧童(お気に入りの高官)は牧羊犬(民衆)を走らせる
・牧場主の家族(王族)は牧場主を護り支え楽しませる
・牧場主(支配者)は全ての利益と享楽を受け取る
牧場の羊が多ければ牧羊犬を増やすでしょうし、
牧場の羊が減ったら牧羊犬は売りとばすでしょう。
牧童(お気に入りの高官)は時に王族よりも寵愛される。
支配者にとって面白いことには、
・羊は己が食われるまで寵愛されていると思っている。
・牧羊犬は羊に横柄だが、羊が減れば食われる定め。
・牧童頭には牧場主の機嫌取りの巧い者が選ばれる。
結局、
支配者の関心は経営から離れ、収入と享楽に溺れる。
小才の利く人たちは支配者に倣って個人主義に走る。
上から下まで己の懐を肥やすことに忙しくなっていき、
権力の奪い合い、騙し合い、汚職・犯罪が蔓延する。
すなわち、
汚職犯罪が蔓延する社会の根源・・・君主主義の法~★
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