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今月10日に小沢昭一さんが亡くなった。享年83歳。
あの「小沢昭一的こころ」は私の耳朶に今も残る。
強烈な喋り口調の関東弁も親しみやすく温かかった。
その声もいつの間にか消えて、ラジオで聴けなくなって、
またどこぞで聴く機会もあるだろうと構えていたのだが、
そのまま私の地元で聴くことはなくなって、しかし他所の
どこかの放送局が「昭一的こころ」を流していたと知り、
その放送局圏の視聴者たちをうらやましく思っていた私。
追善供養の真似事に生前の声を聴かせていただいた。
http://www.youtube.com/watch?v=5fML0qQbCCg
仄々とした温もり?灯り?みたいな何かが優しくて嬉しい。
すこしも聴衆を笑わそうとしているようでなく、
いやいや、無理やり笑わせられては腹が立つだけだが、
聴く人の頬の筋肉は自分勝手に緩んでしまう昭一の話芸!
これはやはり、話芸の基になる小沢昭一の心の温もりだ。
小沢昭一は俳句を長年やっていて、「変哲」の俳号を持ち、
辞世の句はいくつも作ったようで、次のはその一つである。
出来すぎと思うわが世の春惜しむ 小沢変哲
日々を大切にして、その満足の中で旅立った。 合掌。